火災保険を申請するときの工場経理の実務とは?

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悩む人

・働いている工場に台風が来そうだけど、もし火災保険を適用するには何が必要なんだろう。

・火災保険の申請には具体的に何を準備したら良いのか知りたいな。

今回はそんな疑問に応える記事です。

工場を運営していると台風や火災等の災害にあうことが多々あります。

もちろん災害は起きてほしくないのですが、もし起きてしまった場合の工場経理の実務を解説していきます。

目次

火災保険の申請で必要なのは”3点セット”

“火災保険”と言っても、台風や洪水で受ける風災害時にも適用されますので、火災+風災害の2つが対象と思っておきましょう。

なお地震については対象外のことが多いですが、会社により異なりますので、ご自分の会社の火災保険の対象範囲を調べるようにして下さい。

まず災害が発生した際は安全なところに避難し、災害が収まるのを待って下さい。

工場経理の出番は、安全が確保されて工場が平時の状態に戻った後で、下記の3点セットが必要です。

①破損した箇所の写真
②破損した建屋・設備の修繕した場合の見積書
③報告書

一つずつ説明していきます。

①破損した箇所の写真は各工程の方々にも協力頂き、災害後に工場内の見回りをした際に破損した箇所の写真を全て撮ります。

写真は保険会社が保険金を支払うかどうかを判断する際に必要になります。

写真を撮る際には、当然ですが今回の災害で影響を受けた箇所のみ写真を撮りましょう。

必ず今回の災害で破損したのかどうか、保険会社から聞かれますので正直に撮りましょう。

②破損した建屋・設備の修繕した場合の見積書は破損した部分を修繕した場合に掛かる見込の費用を取得することにより、保険会社の保険金の金額算定の基準になります。

保険会社から修繕金額の満額が出るかどうかは、この見積書が妥当かどうか、また写真の状況と整合するかを見ているものと思われます。

最後に③報告書は今回の災害の詳細やどういった被害があったかを記載します。

例えば台風であれば、何号の台風でどういった経路をたどったか、きちんと記載します。

そうすると保険会社側も、”あぁ、あのときの台風か”と分かってくれるはずで、虚偽でないことも明らかになります。

報告書が書き終わったら①と②も添付して、本社経理で保険を担当している部署(会社により異なりますがおそらく財務部)へ提出します。

また破損した箇所は、3点セットの準備が終わったらすぐに修繕しましょう。

建屋が破損していた場合、修繕しないと危険ですからね。

会計処理は、通常であれば修繕費と思いますが、仮払金で処理することをオススメします。

保険会社から保険金がおりたら仮払金と相殺すればPLに計上しなくて済むのと、仮払金にしておけば災害で保険申請中の明細と一目で分かり、管理がしやすいからです。

明細の多い修繕費で計上してしまうと、後々保険はおりるかもしれないのに一時的にPLへ計上しなければなりませんし、他の多くの修繕費の明細に埋もれてしまい、管理がしづらくなりますからね。

安全を第一に行動開始しよう

災害が起きた際の3点セットについて解説しましたが、写真を撮るからといって災害中に無理をすることは絶対にせず、第一に安全を優先して下さい。

災害時は何が起こるかわかりません。

いくら歩き慣れた工場とはいえ、何かが飛んでくるかもしれませんし、何かを踏んでしまうかもしれません。

必ず安全を確保した上で行動を開始しましょう。

今回のまとめ

今回は火災保険を申請するときの工場経理の実務について解説しました。
内容は下記2点です。

①火災保険の申請で必要なのは”3点セット”
②安全を第一に行動開始しよう

なお台風のようないつ発生するかがわかる災害については、事前に各工程に周知し、火災保険の申請準備の協力を要請するようにしましょう。

私も台風が来そうなときは会議等で発信し、やるべきことを伝え、各工程に協力依頼をしました。

会社は火災保険としてかなりの金額の支払いをしているはずですので、損がないように工場運営をしていきましょう。

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